BREATH WORKS

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〈2〉『大成建設/地図に残る仕事』15段 新聞広告シリーズ
バブル期の数年間、日本中が好景気に沸いた時期。大手企業の多くは、人材確保のためリクルート広告を出稿しました。担当していた大成建設でも同様でした。当時大手ゼネコンでは、清水建設が「昼間のパパ」キャンペーンで一歩も二歩も抜きんでていました。糸井重里氏のコピーライティングで、CFソングは忌野清志郎氏というもの。大成建設からは、大きな予算が無い中、新聞広告でできるだけ効果的な企業広告をしたい、という要請がありました。そのような状況のなかで始められたのが「 地図に残る仕事。」キャンペーンです。

制作メモ■ メディアミックスの相乗効果を求められない状況下、 キャンペーン効果を上げるために重要視したのは「キャンペーンワード」の強さでした。「 地図に残る仕事。」それは、全国各地の地方新聞の広告を製作する過程で、あるダム工事現場の所長さんが、取材に応じてふと口にした言葉を磨いたもの。「コピー(言葉)の力」を強く感じることができた広告制作です。デザイン的には、それまで過去に例のない、新聞紙面に原寸大の写真を置き、紙面を最低限のコピーでレイアウトする手法でした。その内容は、いろいろな現場で働く社員たちの、目線やつぶやきの演出。「 地図に残る仕事。」の言葉に込められた、建設屋たちの万感の誇りやプライドを表現したものです。毎日広告賞・新聞協会広告賞・読売広告大賞他数々を受賞しました。


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■ キャンペーンワード「 地図に残る仕事。」の解釈をさらにふくらませ、全国各地でその土地に根ざし、仕事をする人々の生き生きとした表情をとらえた、地方新聞の10段シリーズです。