BREATH WORKS

BREATH WORKS GALLERY(画像をクリックすると拡大・縮小します)

〈4〉『漫画手法の新聞広告』
前ページの「タイポグラフィ手法」のような、ビジュアルを使わない手法は広告としては特殊なもので、通常は「写真(画像)」か「イラスト」を活かすことが多いようです。ここではそのイラストとも一線を画す「マンガ」を使った広告をご紹介します。タッチだけでは「イラスト」と「マンガ」の区分けはつけにくいですが、「ふきだし」があって、漫画的ストーリー性によって広告表現しているものを「漫画手法広告」と名付けました。

制作メモ
■まず漫画家の絵や、マンガタッチのイラストを使った広告から。これら3つの作品はマンガのタッチを使っていますが、マンガの手法を使ってはいない、イラスト広告だと思います。
「ヘーベルハウス」3階住宅15段原稿は、漫画家「玖保キリコ」氏が描いた家族をビジュアルにしたもの。「バス見学会告知」15段原稿は、少女漫画のタッチだけを活かして、キラキラの目の中に当時のヘーベルハウスのロゴを入れました。「ワーキングヘーベルハウス」15段原稿は、多湖輝著「頭の体操」のパロディ広告。同書でカットイラストを担当していた、水野良太郎氏に描いていただいたイラストを使用。

■次の一連の新聞原稿は「ヘーベルメゾン賃貸マンション」の広告で、ここでいう「漫画手法」の、ストーリー性をもったつくりになっています。漫画と実写画像を組み合わせたりして、リアリティや説得力を演出したつもりです。最後に取り上げた10段原稿では、マンガの「ふきだし」だけで構成する手法にもチャレンジしています。最初に企画提案したとき、中高年が多い土地持ち賃貸経営オーナーに、はたしてこうした漫画手法が効果的かどうか疑問視されましたが、実際に掲出されるととても大きな反響があり、一棟一億円以上もするような賃貸マンションをたくさん成約したそうです。結局、同じ手法で30本以上の原稿をつくりました。

〈GALLERY INDEX へ戻る〉