ナマヨヨチュウ

70にしてたつ

このコーナーで何度か取りあげてきた「代々木 忠」監督に逢えた。
先日アテナ映像で開催された「第一回新作試写会」でのことだ。(代々木監督については、このコーナー「SHITAINO」でヨヨチュウ」「ヨヨチュウその2」「ヨヨチュウその3」のタイトルで紹介している)
初めての試写会で上映したのは、代々木監督の新シリーズ第一作「ザッツ回春エロエステ 撫でてシゴイて焦らしてシャブッて 掟破りの逆FUCK」(2009年1月21日発売)。以下はアテナ映像の新作紹介ページの文章です。


どんな男も骨抜きになる神の手を持つ回春エステティシャン・柏木みな。
彼女のテクニックに惚れ込んだ代々木忠が、「性感Xテクニック」以来久々に魅惑の秘技に迫る!
その秘技に立ち向かうのは、巨根・性豪男優の森林原人。
しかし撮影現場には、代々木忠が連れてきたもうひとりのエステティシャンそよかが見学をしていた。
森林は横になり余裕綽々...のはずが、
「触ってくださいー!もっと内側触ってくださいーッ!」
情けない悲鳴をあげ、森林はもう失神状態!
「すっご~い。チンチンの先っぽから、お汁がい~っぱい出ちゃったね」
その様子を見ていたそよかは、動揺を隠しきれない。
しかし目は一点を見続け、猥褻な世界に堕ち始めようとしていた...。

試写会場はアテナ映像の一室。受け付けで身分証を提示、名字がかなでプリントされたアテナ映像ロゴ入りネームプレートを渡され、両サイドにビッシリと作品のビデオテープが保管された廊下から入室。会社内であることを意識させない、ローズピンク系で調和したインテリアの部屋だ。代々木監督はすでに革のソファーに座って、作品のことなどについて参加者たちに説明していた。(ちなみに渡されたネームプレート、代々木作品「ザ・面接」シリーズで、審査員役の女性たちが胸に付けているものと同じものだそうだ。記念にもらってきた)


70歳になるという代々木監督。作品では声だけで、ああり姿を見せることがない監督のあのおなじみの声をナマで聴いている。すごくうれしい!
定刻になって女性スタッフの方の挨拶のあと、新作試写がはじまった・・・・「え?!この部屋じゃん!」モニタに映し出された映像は、自分が今座っている試写会のこの部屋。参加者たちが思わず声を上げると、代々木さんは「まだ、においがするかもね」と笑顔で冗談をとばした。モニタの横の窓に下がっているカーテンと同じカーテンがモニタにも映っていて、映像がさらに生々しく臨場感が増す。
作品は女性が主体となって男性に快感を与えるという、代々木作品でなければまずありえない設定。これまでにも「淫女隊」シリーズなどいくつかのシリーズで、女性が男性を(射精を伴わない深い)オーガズムに導こうとする企画があったが、「男がすべてを明け渡すって、とても難しいことなんだな」と代々木さん自身が言うように、プロの男優でも身を固くして閉ざしてしまったり、ましてや素人男性ではサオが機能しなかったりて企画そのものが成立しないらしい。画面に登場したのは「ザ・面接」シリーズの、タンポン食いパフォーマンスでおなじみの男優、森林原人。いつもは先輩男優に気をつかいながら、脇役にまわることが多い森林さんだが、今回の作品では彼の性格の素直さが功を奏し、すんなり身を投げ出して一人で主役をはっている。回春エステをするのは、緋色のサテンのキャミソールを身につけた「柏木みな」嬢。部屋の奥にしつらえた大きなベッドマットに裸でうつぶせになる森林。股間には、すでに腹打ちしそうにビンビンになっている巨大なサオ。エステがはじまって程なく、出演面接に来ていたという若い女性を監督が部屋に招き入れ(ちょうど私が座っているあたりで)二人の痴態を見学させる・・・・・。ペニスバンド、3P、えとせとらえとせとら。


この新シリーズ、ここ数年精神的にスランプが続いていたという代々木監督の、あらたな心境での作品なのだそうだ。試写終了後には、代々木監督を囲んで一時間ほどにわたって、質疑応答を含めいろいろお話を聞けた。強いてタイトルを付けるとしたら、おおよそ「オーガズムと本能の成熟」というような内容のトーク。
神秘思想家ゲオルギイ・I・グルジェフの「グルジェフの水素」を論拠として、精神体験とオーガズム体験による各レベルについて、またそれぞれのレベルの霊性による、精神体験の癒しの可能性。さらに民俗学者赤松啓介との対談話から、一昔前まであった「夜ばい」や、村のかかあ連中による「ふでおろし」など、村社会におけるおおらかな性文化、若者に成熟した本能を開花させた母性溢れる儀式のすばらしさ。そして、アマゾン先住民族リーダー、アユトン・クレナックとオバマ新大統領とに感じる共通点、などなど。興味深く身にしみる話を聞くことができた。




男もH12レベルのオーガズムを体験すると、
内なる創造性とアクセスできる。創造的な人生を生きられる。
※H12レベルのオーガズム=女性では失神して光に包まれたり頭の中が真っ白くなった状態。
 男では、射精を伴わない深いオーガズムのこと


外側に規範があるから、自分の持っているエネルギーを保身に使う。
本来の自分の創造性を箱の中に閉じこめて生きている。
自分に自信がないから、概念思考に縛られる。
それは真の理性ではない。

理性と本能は対立するものと考えてきていた。
だが理性と呼ばれるものは、実は理性ではなかった。
理性とは本能が成熟して開花するもの。
私たちが理性だと思っているのは、社会から与えられた「かくあるべき」
社会的な道徳観とか倫理観といったもの。
それが自分を抑えている。
われわれは、常に下から湧き上がる本能と、
頭から入れられる理性概念とが壮絶な戦いをしている。だから疲れる。
だが社会ではそれを出すことができない。
だからセックスでそれを取り去る。
そして深いオーガズムを体験できると、
自分の中に答えがあることが分かってくる。


だから、オーガズムにこだわっていた。
オーガズムを体験すると、男も女も変わる。

男は明け渡したい、だが明け渡させてくれる女がみつからない。


本能は母性の赤子。
本能を閉じこめて社会性だけで生きていこうとしても、
大人になってからも自分の本能が成熟しないから恋愛ができない。
本能が成熟しないと、感性が機能しないから、
金、地位、なにか自分の武器がないと異性に接せられない。
身体と頭は大人になっても、本能に根付いた自分が確立されていない。


いいセックスをして、本能が勝利して、
それであらためて制度を着ればいい。そこではじめて制度を使える。
いままでは、制度を着せられてそれに振り回されてきた。
自分が確立していないから、知識だけは持っているけれど、
組織の歯車にしか過ぎない。
それでもみな我慢して暮らしている。
それをずっと閉じこめてしまうと、インポになってくる。
中折れがはじまる。
自分じゃないから。作り上げた自分だから。


オーガズムによって、社会で生きている自分が死んで、
箱の中に閉じこめている自分が出てこなくてはいけない。


本能と概念思考との内なる戦いが中和できれば、戦争もなくなる。


快と不快によって本能は成熟する。


自分が理性的だと思っていたのは、理性的に振る舞っていただけで、
概念思考に縛られて行動して生きていただけ。
霊性がひらかないから宗教へいく。



H12オーガズム、経験したいな。
森林さんのように、すっかり投げ出すことはむずかしいだろうな。
でも、いつかきっと・・・・・。


更新日 2020-04-26 | 作成日 2020-04-26