きっかけ

2007.11.15


40歳ごろから、当時流行りはじめていた「精神世界」や「気の世界」に興味を持つようになる。きっかけは、知人から勧められたシャーリー・マクレーン(ハリウッド女優)の著した「アウトオン・ア・リム」という本で、たまたま持って行ったロケ地のニュージーランドで読んで、すっかりはまってしまったのだ。そのころ、その本のすぐ傍にオウム真理狂の本が並んでいたから、そっちを手にして殺人集団に加担していった人もいたわけだ。

そうしたジャンルの読書の延長線上に、身体と心の関係について書かれた本がたくさんあった。特に影響を受けたのは、哲人、中村天風で、「身体が病んでも、心を病ますな。」という、壮絶な実体験に基づいて書かれた、哲学書であり実践書の数々。

そんな本がたくさん置かれた書店の書棚の一角に、医療に携わる人が書いた本もあった。アメリカ人の医学博士アンドリュー・ワイル氏の著書「癒す心、治る力」を手に取った。副題に「自発的治癒とはなにか」とあり、興味をそそられ読んでみた。角川書店から1995年に出版されたもので、ちょうど今から12年前に読んでいたのだ。(現在では文庫にもなっている)

■この本の最初の章で、著者アンドリュー・ワイル氏が大きな影響を受けたと記している、ロバート・フルフォードという、オステオパシー医(身体全体の歪、制限を調べその繋がりを解きほぐすことで、人間自らが持つ自然治癒力を大きく回復させる施療する医者)の「頭蓋調整」による療法について書いている。

それは当時私と妻が自宅に呼んで施療してもらっていた、沖縄出身のカイロプラクティック療法師が、その療術の中で行なっていたのと同じ施術だった。そのために、本の内容を私にしてはよく憶えていたのだ。
今から7年ほど前、そうした過去のいろいろなできごとが、ひとつに繋がった。

更新日 2020-04-26 | 作成日 2020-04-26