昆虫食

2009年1月15日

昆虫性たんぱく質

1月7日、七草。粥をすすりながら目を通していた日経新聞。急に七草粥が旨く感じられる気がするような記事に目が留まった。文化欄の「昆虫料理は「未来の糧」」と題した昆虫食マニアのコラム。
自称昆虫料理研究家、内山 昭一氏。ネット検索すると内山氏のホームページ、ブログなど関連サイトがたくさんヒットした。「楽しい昆虫料理 」という著書もある。アフリカの原住民が、樹木の中に住む幼虫を貴重なたんぱく源として、旨そうに食しているのは以前テレビのドキュメンタリー番組で見たことがあるけど・・・。
「ムカデを素揚げしてチョコでコーティングすればサクサクした食感が楽しめる」「カブトムシは飛ぶための筋肉が発達しており、ホイル焼きにして殻をむき、胸部の赤身の肉を食べると驚くほどの甘味が舌に広がる」・・・殻ってどこのこと?
「アブラゼミの幼虫を素揚げして酢飯に乗せたセミずしは、夏バテを吹き飛ばすエビに似た旬の味」などなど。(*o*;) 
また「これから昆虫料理を始めようとする人には、家庭円満のため、鍋や食器類、できれば冷蔵庫も別に用意することをお勧めする」と、先達の自戒のこもった注意書きもある。
「高たんぱく食の昆虫は、畜産や魚の養殖に比べ、低コストで飼育できる」そりゃそのとおりだけど・・・
昨年の夏ごろ、NHKの「大人のための3分教養講座「さんぷんまる」」という番組で、「正しい道草の食い方」と題して俳優岡本信人氏が、道に生えている草をほんとうに食っていた。ハルジオンのおひたしとか、タンポポやドクダミの天ぷらとか。かなりな奇行とも思えたが、この「昆虫食」を知ってからは、ドクダミの天ぷらもまんざらではない気がしてきちゃった。
仕事で信州地方を取材したとき、お茶請けにと出された野沢菜に添えられた「ネスカフェの空瓶に詰まった蜂の子」がどうしても食べられなかった弱虫な私。この先も「昆虫性たんぱく質」不足な体質が改善されることはない。

更新日 2020-04-26 | 作成日 2020-04-26