イコライズ・エクスタシー その2

2007.12.20

前のページで「OZOMU(オゾム)」という超低音高音ブースト装置のことを書いた。この「OZOMU(オゾム)」を商品化しているメジャグランには、もう一つの音質改善装置がある。イコライザーではないが、音質に直接影響大な効果を得られる装置なのでご紹介する。

名前は「OTONOSYO(オトノショウ)」という。「OZOMU(音創夢)」と同じように当て字で「音乃翔」と表示している。ワープロで「しょう」を「翔」に変換するのは、なかなか出てこなくてたいへんだ。「OTONOSYO」は、CDの音を改善するための装置である。サイトの説明を要約すると以下のような原理だそうだ。

CDのダイナミックレンジは96dB(約63,000倍)で、実際の録音ではこの値が果てしなく大きくなるため、そのままだと録音できない。そこでコンプレッサーを使って圧縮して録音してある。コンプレッサーが掛かってしまうため、いくら高性能なCDプレーヤーを使っても、当然コンプレッサーがかかった分は再生できないというわけだ。「OTONOSYO」はそのコンプレッサーを解除する働きがあり、使用することによって、伸び伸びした音楽を楽しめるという。

■メジャグラン コンプレッサー解除装置「OTONOSYO(オトノショウ)」(ジャンル名称が明確でないので、ここでは「コンプレッサー解除装置」と表記したが、なんだか分かりにくい。ま、それくらい特殊な装置だということだ。


コンプレッサーを解除するレベルは1〜6段階で可変できるようになっている。スルーするスイッチは別についているので、オンオフ比較ができる。ただし、オンオフ時の出力レベルが微妙に変わり、オンの時の方が音量が上がる。

どういう音質効果があるかというと、まずバスドラや大太鼓のようなエネルギーの大きな低音楽器の音が、タイトな生々しい音質になるのが一聴してわかる。ボーカルがいっそう艶やかに聞こえる。つまりエネルギーの大きなボーカルや楽器の音が顕著に改善されるのだ。そうした効果の総体として、全体的な音楽の躍動感が感じられる音になる。

まさにエクスタシーだ。ちょっとベタだが、コンドームしてHしていたのが、生でしたら全然快感が大きかった、というような感じ。
これだけの快感、じゃなかった音質の変化を得るために、アンプやCDプレーヤー、スピーカーなどグレードアップしたらいいのか。たぶん何をどうグレードアップしたところで、この音質は得られないのではないか。そう思わせるくらいの、音のエネルーギー感・躍動感の改善効果なのだ。ただ、当方のシステムでは、最良のアンコンプレッサー可変レベルつまみの位置は2で、3だと再生するCDによっては、強低音部が詰まったような音になってしまう。アナログで針圧調整がうまくいっていないときのような音の歪み感だ。

この装置、基本はCD専用ということなのだが、当方のシステムではアナログにも効果がある。入力セレクターはバランス1・アンバランス5と豊富だ。CDに比べると効果の出方は緩いのだが、CDと同様の効果が確認できる。上記のように可変範囲が狭いなどの使いにくさはあるものの、この「OTONOSYO(オトノショウ)」も「OZOMU(オゾム)」と同様、一度使うと手放せない、積極的な音質改善効果がある。

イコライズ・エクスタシーは経験してみないと分かりません。宣伝するつもりはないが、発売しているメジャグランデは、「OZOMU(オゾム)」と「OTONOSYO(オトノショウ)」の無料体験CDーROMを配付しているので、興味のある方、イコライズ・エクスタシーを味わいたい方はぜひどうぞ。

更新日 2020-04-26 | 作成日 2020-04-26